

INTERVIEW
事業の“正解”を作り出すのは
自ら掴みにいく姿勢
YUKI
SUZUKI
鈴木 有希
経済学部(計量経済学専攻) 卒業
[拠点:浜松本社]
私は、「スズキコネクト」サービス企画の資材チームに所属し、システムの持つ機能などの情報を整理して仕様書やマニュアル類を作成する業務を担っています。私たちが作成した仕様書やマニュアルは、お客様の操作を手助けするほか、営業メンバーにとってはスズキコネクトの魅力を伝える販促資料となって活用されていきます。
これまで、将来的に必要となるだろう手続きやタスクを明らかにしてチームに提案する姿勢で、正解のない事業開発の過程をメンバーと切り拓いてきました。そんなゼロイチを生み出す仕事には、とにかく行動するしかない時期があります。ただ、もがきつづける中で、人の使命も磨かれていくのかもしれません。
今の私は、スズキコネクトをお客様にとってなくてはならないサービスに育てるという確固たる使命を持っています。また、2度のライフイベントを経た経験から、働く女性にとってのロールモデルの1人でありたいという新たな目標にも向かっています。
PROFILE
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2012
4月 スズキ入社。
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2012
7月 IT部門にて一般会計システムや原価計算システムなどの開発・保守・運用に携わる。
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2018
7月 コネクテッドセンターへ異動、サービス企画等を担当。
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2019
11月 産休・育休を取得。
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2021
4月 現職場へ職場復帰。同年7月より、コネクテッド事業管理を担当する。
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2023
2月 2度目の産休・育休を取得。
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2024
4月 現職場へ職場復帰。スズキコネクトの仕様書・マニュアル作成を担当する。
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正解のない過程を切り拓く、新たな魅力を見つけ出す
私たち資材チームの仕事内容をひと言で表すと「スズキコネクトというサービスの魅力をお客様に伝えるお手伝い」だと思います。スズキコネクトはまだまだ普及段階のサービスのため、活用法が理解されていなかったり、使用上の不明点が出てきたりします。そこで私たちは、安全で快適な使い方をしていただくために必要な情報を整備し、仕様書やマニュアル類を作成し運用チームの足立や営業本部など各部門に展開しています。また、お客様のカーライフがより楽しくなるような使い方を発掘し、お客様に発信していくことも、私たちの仕事です。スズキコネクトの魅力はまだまだたくさん眠っています。
コネクテッドセンターには、ジョブローテーション制度を利用して異動しました。当時は、スズキコネクトの構想が立ち上がったばかりで「具体的な内容は一緒に考えよう。数字は大枠を見立て、とにかく先に進む」という状況でした。実際に仕事を始めると、さっそく事業を立ち上げる難しさに直面しました。
とくに苦労したのは、“正解”が分からない中で行動するしかなかったことでした。「移動」にとらわれず多彩なサービスを考案するために協業先を当たったり、システム開発のために技術の協力先を探したり、とにかくヒアリングに奔走していましたね。その上でメンバー同士、事業アイデアを出しあってみるのですが、事業として成り立つ サービスにはならず、悔しい思いもしました。
そんな検討期間が1年ほど続き、アイデアを企画に移すタイミングで私は1回目の育休に入りました。復職後は、各国にスズキコネクトのシステムを導入するにあたり、運用面の体制を検討する仕事へ。その体制づくりの一環として、コネクテッド事業で予想されるコストの集計や収益予測の土台を築きました。その後、2回目の産休・育休に入ることになり、メンバーの日足や谷崎が数字や契約を固めてくれました。復職後は現職に至ります。
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「調べる力」でチームのマイルストーンを顕在化させる
私が就職活動をした時期はデフレが底辺を迎えたころだったので、「高品質な製品を手の届きやすい価格で 提供する」という日本のものづくりに貢献したい気持ちがありました。また、生まれ育った地元に貢献したくスズキに就職を決めました。
大学で経済学を学び、企業の管理会計に興味があったことから、希望した部門は財務部 でした。ただ、入社後の新入社員研修で「数字そのものを扱うのが財務だとしたら、システムという仕組み側から財務に貢献するのがIT部門」という説明に惹かれ、IT部門にも希望を出して本配属になった流れです。
新規事業を形にしていくプロセスには「対応すべきだと思うが、どのような手順でいつやるべきなのか」と思えることが散在しています。そんなとき、社内システムの開発・運用・保守の仕事で鍛えられた「調べる力」が活きてきます。6年の間、ユーザーからの問い合わせにすばやく正確に回答するため、マニュアルを調べつくしたり、エビデンスを辿ったりして真因を紐解くことを教わりました。
コネクテッドセンターでも、メンバーが対応の必要性をぼんやりと感じている様々な事柄について、実施すべき時期や進め方などを調べ、提案してきました。自分の役割に縛られず、たくさん悩んで行動した日々のおかげで、自分の存在意義をより発揮できるようになったと感じています。だからこそ、新しく加わる仲間に対しても「あなただからこそ発揮できる価値がきっと見つかる」と信じています。
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ゼロイチに挑戦する日々が磨いてくれた使命感
ゼロイチの土台を築くのは途方もなく辛く、実は涙しながら仕事した夜もありました(笑)。そんな日々を何が支えてくれたかというと、使命感だったと思います。当初は、自分の役割をきちんと果たしたいという一心でしたが、それは時を経てお客様や仲間に対する使命感へと進化しました。
自分がゼロイチに携わったサービスを、お客様にとってなくてはならないサービスに育てたい。ジョブローテーションの期間は2年ですが、腰を据えてやりきりたい気持ちから本配属を希望して今に至ります。
スズキコネクトを多くのお客様に利用いただく中、デジタルサービスを初めて使う方もいます。その際、例えばマニュアルの文言一つで、操作を正確かつ快適にできるかどうかが変わりますよね。分かりやすく伝えることは、サービスの魅力を醸成することにつながります。これからも自分にできることを見つけて奔走していきたいです。
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経験を知見に変え、これからの働き方に還元する
個人的なミッションとして、限られた時間の中で成果を出す働き方にも挑戦しています。子育て中のメンバーや若手や女性のメンバーも増えてきた中で、ライフイベントを迎えながらキャリアアップしていけることが働きがいにつながると思うからです。ロールモデルの1人として、姿勢を示せる存在になれたら。これも私の使命の一つです。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。