INTERVIEW

整備士だからこそ
実現できる未来

SHOTA
AKATSU

赤津 翔太

サービス運営

サービス開発、整備士

工学部 機械工学科 卒業

[拠点:浜松本社]

モノづくりが好きです。とくにクルマの現場に携わりたくてスズキに入社しました。

整備士の仕事がキャリアのスタート。入社当時に持ち合わせていなかったスキルは現場で教わり、仕事をしながら整備士資格も取りました。

意外かもしれませんが、整備士としての成長を感じられるのは故障を直した時ではなく、原因がスムーズに特定できるようになった時です。車両はどんな状態か、どんな異音がするのか。お客様によって表現は異なりますが、お電話口や店頭でのお客様の言葉から不具合の原因を特定できたら一人前だと言えます。コネクテッドカーから直接、オペレーションサービスに音声通話できるようになると、様々な問い合わせが増えるでしょう。

お客様との会話から状況を判断し、的確に対応できる体制が必要です。その仕組みはゼロから構築していますが、整備士時代に培った経験が活きています。コネクテッドサービスを通じてお客様の安心安全を実現し、運転のよろこびを伝えていけたらと思います。

PROFILE
  • 2011

    スズキ入社。整備スタッフとしてスズキ自販新潟に出向する。

  • 2017

    国内サービス部へ異動。EV開発プロジェクトに携わる。

  • 2018

    サービス教育課で現場スタッフのトレーニングに従事した後、コネクテッドセンターへ異動。
    コネクテッドサービスの運用体制構築およびコールセンター業務の開発を担当。

  • お客様の安全を24時間見守る仕組みづくりを

    新たなサービスを創り上げる。私たちの仕事は、まさにチャレンジの日々です。正解は自分たちで作っていくしかありません。そこに、この仕事における難しさとやりがいが眠っていると感じます。

    サービスの形も概念もないところからのスタートでしたので、最初の頃は自動車関連のイベントにとにかく多く参加し、各社の取り組みを聞くところから始めました。今ではコネクテッドサービスの開始が見えてきつつあり、私はコールセンターの開設準備を担当しています。24時間365日、車両からオペレーターに直接連絡をいただけるホットラインの仕組みを整えているところです。

    入社以来、整備士として安全で快適な運転をサポートしてきました。クルマがインターネットに常時接続されるようになれば、お客様のニーズがクルマから私たちに直接届くようになります。皆様の“声”に応える体制を整備することで、お客様の安心をサポートしたいと考えています。

    お車の点検を完了した瞬間。部品を交換し終えた時。整備士の現場では、1日にいくつもの達成感がありました。一方コネクテッドセンターでは、タスクの一区切りが1カ月や2カ月といったスパン。そもそもゴールがどこにあるのか分からないことも多い中で、全体の方向性ややるべきタスクを決められた時には、大きな達成感を感じます。

    コールセンターの具体的な運用体制を考えられる段階に入ったのも、最近のこと。大きなプロジェクトゆえの達成感を得られるのは、コネクテッドセンターならではの醍醐味です。

  • 突出したデザインに驚き、スズキのクルマづくりに興味

    昔からモノづくりが好きですね。大学で工学部を選んだのも機械製造の全般を学びたいと思ったからですし、運転免許を取ってからは愛車をカスタマイズして楽しんでいました。クルマに興味を持ったのは、20歳の時に見たカーアクション映画がきっかけです。デザインも走りも、かっこ良いなと思いました。量産車も部品や色を変えてあげれば、デザインがより自分好みになり、結果として走行性能も向上していきます。かっこ良いクルマにしていく過程が、とても面白くて好きですね。

    それだけクルマが好きだったからこそ、早く社会に出てクルマづくりに携わるのが目標。できれば二輪も生産しているカーメーカーが良かったので、国内ではスズキともう1社の二択になりました。中でも『カタナ』というバイクにほれ込み、スズキへの熱が高まります。それまでのバイクのイメージを覆す、四角くシャープなフォルム。まさに「刀」を想像させるデザインに、「こんなデザインのバイクを作る現場って、どんなんだろう?」ととても興味を持ちました。

  • すべての経験が“今”へつながっている

    実は、整備士になったのは偶然です。大学の推薦枠が整備士サービススタッフの枠だったので、たまたま整備士に配属されました。整備士資格を持っていなかったので、出遅れてしまうのではないかという不安も、最初の頃はありましたね。

    それでも先輩に教わりながら、少しずつ作業を覚えていきました。整備士資格も取得して、作業が一通りできるようになったのが入社4年目の頃でしょうか。何とか一人前になれたのは、周りの皆さんの手助けがあってこそだと思います。

    その後、2017年4月にEV(電気自動車)の開発プロジェクトに携わり、2018年2月にはサービス教育課で整備士スタッフのトレーニング講師を担当しました。そんな中、コネクテッドセンターの立ち上げにあたり、異動したのが2018年5月のこと。EVの企画案件を経験していたことで、新しい商品知識を持っていると判断してもらえたようです。

    確かにコネクテッドセンターでは、様々な知識と経験が役立ちますね。お客様のニーズを今後のEV開発に活かした経験はもちろん、整備士としての現場経験も貴重です。トラブルに直面した際のお客様のお気持ちや車両の状況が想像できるので。「入社以来の経験すべてがコネクテッドの仕事に集約されたみたいだ」。今はそう感じます。

  • クルマの楽しさと安心をこれからも

    整備士出身のサービス開発者として、これから先もお客様の快適で安全な運転をサポートしていきたいです。コネクテッドカーの開発に関して言えば、スズキは後発組。今後はサービス開発を加速して、スズキから新しい価値を提供していきたいと思います。クルマが好きな自分だからこそ、デザインの魅力や走る楽しさも発信していけたら嬉しいです。

  • 浜松ならではの出かける楽しみ

    出身も大学も関東で、入社にあたって浜松に引っ越しました。住んでみて分かったのは、浜松には景色の良いスポットが多いということ。海や森、山や川もあって、自然が豊かなところです。ツーリングやドライブも楽しめますし、家族とのお出かけも最高ですよ。

    ※部署名、内容はインタビュー当時のものです。