PERSON

若手にも“挑戦”が任される場所で
社会課題に向き合う

MIZUKI
OKUMURA

奥村 美月

サービス企画

新規事業開発

国際関係学科 卒業

[拠点:浜松本社]

新規事業のフィールドに飛びこみ、お客様とともに次世代の新価値を創る――スズキでのキャリアは、まさに挑戦の連続です。私自身、入社直後から高齢者の移動課題に向き合い、現場のリアルな声を聴きながら実証実験を進めた経験が、その後の活動の土台になっています。

今は、電動モビリティベースユニットという新製品の事業化を目指し、複数のパートナー企業様とともに試作・検証を重ねる日々。お客様との信頼関係を築きながら、得られた現場の声を自社の企画・開発部門へ引き継ぎ、将来の事業化につなげる役割を担っています。

大学でインドの児童労働問題を研究し、現地の経済や暮らしを支える仕事を志した私にとって、お客様の声や現場を重視するスズキのカルチャーは、自分の想いを実現できる舞台です。

時に事業化の壁にぶつかる悔しさも経験しながら、「現場を一番知る人」として事業を形にできる人材へ。そんな将来を目指して、挑戦は続きます。

 

PROFILE
  • 2023

    4月 スズキ入社。

  • 2023

    7月 次世代モビリティサービス本部 事業企画課へ配属。高齢者の移動課題解決プロジェクトに従事する。

  • 2024

    4月 電動モビリティベースユニットの事業企画を担当。パートナー企業とともに新事業で扱う製品やビジネスモデルの検討を行う。

  • 2025

    1月 電動モビリティベースユニットの営業企画へ。パートナー企業の窓口として、定期的なヒアリングやデモの同行を行う。
    ほか、展示会の出展企画など。

  • フィールドに飛びこみ、お客様とともに事業を作る

    次世代モビリティサービス本部に配属されて丸2年が経ちました。今は、電動モビリティベースユニットの事業化を見据え、パートナーの企業様とともに製品の活用方法やビジネスモデルを検討する“営業企画”を担当しています。

    電動モビリティベースユニットとは、様々なロボットの足回りとなる台車のことです。電動車いす(セニアカー)の技術を応用していて、組み合わせる技術によって用途が自在に変わります。物流、土木建設、農業など、あらゆる業界での応用が期待されています。

    立ち上げを担った鈴木健太の成果もあって、プロジェクトは試作のフェーズに入りました。複数の企業様とパートナー契約を結び、電動モビリティベースユニットを試用いただいています。その中で私は、テスト走行の現場や打ち合わせで課題をお聞きし、社内の企画部門に展開する役割を担っています。

    もともと私は、新卒でスズキに入社し、配属の直後に高齢者の移動課題を解消するラストワンマイルプロジェクトに携わりました。セニアカーを活用した実証実験で、調整や進行などの実務を担当。社会課題の現場に直に触れたことで、「1人ひとりの生活をどう変えるか」という問いが、ぐっとリアルになりましたね。住民の方と直接話して見えてくるニーズの多さに圧倒されましたし、お客様の課題に正面から向き合う経験ができたことは、今の自分の土台になっています。

     

  • キャリア選択の葛藤を乗り越え見えてきた夢

    5歳から参加していたガールスカウト。その活動を通じて途上国支援に関心を持ち、大学ではインドの児童労働について研究していました。進路を考える上では、国際協力組織への就職を検討したこともあります。ですが、児童労働の根本的な原因は「貧困」だと気づくように……。より多くの経済的価値と雇用を生み出している民間企業で働くことが、自分なりのアプローチになるのではないかと考えるようになりました。

    ただ、就職活動の初期は「お客様と直接触れ合える仕事」に軸足を置いていたので、小売業界などから内定をいただきました。でも、心のどこかで何らかの形で途上国に携わりたい気持ちを捨てきれずにいて……。大学4年の夏、就活を再開し、たまたま求人募集を見つけたのがスズキだったんです。

    インドでの事業展開に力を入れていて、現地の経済や暮らしを支えるような仕事ができる。さらに、新卒でも海外営業のチャンスがある。まさに自分の志と重なると感じて、すぐに応募を決めました。念願かなってスズキに入社。配属先は、希望していた海外営業ではなく、現部門でしたが、その理由が「社会課題に向き合いたい」という私の想いを汲んでのことだと聞いたときは、本当にうれしかったですね。

    このように、“人”に関心を持ってくれる会社だからこそ、私自身も「誰かに喜ばれる仕事がしたい」という気持ちを忘れずにいられるのだと思います。ほかにも印象に残っているのは、配属初日に本部長へあいさつに伺ったときのこと。その時、初めてお会いしたにもかかわらず、「途上国との協働に関心がある奥村さんだね」と、私の関心ごとまで知ってくださっていて驚きました。

    配属直後から新規事業開発の現場に携わるなど、想像以上のチャレンジも多数。齊藤が企画を取りまとめ、スズキとして初出展した2025年のCES(毎年1月にアメリカで開催される世界最大級のテクノロジー見本市)にも、現地での説明員として参加し、スズキのモノづくりの理念と電動モビリティベースユニットの構想を来場者に伝えました。ほか、2025年の春には、上司の後押しもあり、インド経営大学院での短期研修にも参加できました。このように1人ひとりのキャリアに寄り添い、挑戦を後押ししてくれるのは、スズキの大きな魅力だと感じています。

     

  • 現場を知りつくし、次世代の価値を作れる人材に

    新規事業は変化の激しい領域で、私が実証実験を担当していた中にも、事業化の検討が先送りになったプロジェクトがあります。お客様の困っている声を聞いていたからこそ、本当に悔しくて、涙が出るほどの経験をしました。

    でも、そうした過去を経たからこそ、「この仕事で社会の役に立ちたい」という想いは、いっそう強くなっています。将来的にはインドをはじめとした新興国や途上国の課題解決にも携われるように、今の仕事を通じてお客様の役に立つサービスを形にする力を身に着けたいと思います。

    そんな私の目標は、「現場を一番知っている人である」ということ。今は現場理解で精一杯の時もありますが、パートナーに一番近い存在として、得られた気づきや現場の声を事業化に活かしていけるような、そんな架け橋になりたいです。

     

  • グルメも趣味も楽しめる、浜松でのくらし

    最近の楽しみは、同期や先輩との外食で、「浜松で世界のご飯を制覇しよう」がテーマです(笑)。外国人の方が多い都市なので、ブラジル料理やメキシコ料理など、本格的なお店が楽しめます。

    また、浜松は複数の楽器メーカーが本社を構える“音楽のまち”としても知られています。私は吹奏楽部だったことから、先日も同期と吹奏楽のコンサートを聞いてきました。音楽の趣味を続けやすいところも浜松の魅力ですね。

     

    ※部署名、内容はインタビュー当時のものです。