INTERVIEW

法的観点から事業を読み解き
変革と発展を支える

BANRI
NII

新井 万凜

サービス企画

法規対応担当

法学部 法律学科 卒業

[拠点:浜松本社]

私は「スズキコネクト」の法規対応担当として、利用規約やプライバシーポリシーの改訂に携わっています。この業務では、法的リスクを精査しつつ、ユーザビリティーを損なわない対応が求められます。スズキコネクトの全体像はもちろん、主要法令への理解や周辺知識が不可欠で、急速に変化する事業環境にあわせスピード感をもって対応しなければいけません。

現職場で特徴的なのは、風通しがよく挑戦を応援してもらえるカルチャーです。上司や先輩との距離が近く、若手のメンバーも積極的に発言しています。サービス企画の一員としては、新しいサービスの検討にあたりお客様の声を直接聞きにいかせてもらうことも。また、特許調査や個人情報の取扱いに関する検討など、幅広く業務に携わりスキルを磨けることにやりがいを感じています。コネクテッドセンターでの経験を通じ、法的観点から事業づくりに貢献できる人材に成長していきたいと思います。

PROFILE
  • 2022

    4月 スズキ入社。

  • 2022

    8月 コネクテッドセンターに配属。事業管理チームに参画し、契約や規約の改訂業務を担当。

  • 2022

    12月 サービス企画チームに参画。法務部と連携しながら、スズキコネクトの拡張に伴う法的リスクの検証を進める。

  • 2024

    7月 海外サービス企画チームに参画。欧州向けの法規対応を担当。

  • 法令の解釈と現実のサービスの間で最善のバランスを見つける

    スズキコネクトは2021年のリリースからブラッシュアップを重ね、様々な機能を追加してきました。新たなサービスや機能を追加・変更するたび、規約に反映する必要が生じます。私は法規対応の担当として、利用規約やプライバシーポリシーなどの改訂作業を行っています。

    規約の改訂とひと言でいっても、単に文言を変更する作業ではありません。スズキコネクトというサービスの全体像を深く理解した上で、できるだけお客様にとって分かりやすく、ユーザビリティーを損なわないように考慮しながら対応方針を検討していきます。また、変更後の規約による自社への影響を精査。お客様に安心して使っていただくと同時に自社の法的なリスクも最小化するために、法務部や他チームと密に連携しながら改訂内容を検討しています。

    法規対応の仕事で最も重要であり苦心するのは、法規対応とユーザビリティーのバランスをとりつつ、事業スピードに対応していくことです。スズキコネクトは頻繁に拡張・改良されますが、提供される国や地域が変われば主要法令や周辺知識の内容も変わります。それらすべてに目を配りながら、法的な論点と現実的な着地点を整理しクリアしていく。それもお客様の負担をできるだけ増やさないように考慮しながら……。リリース時期は決まっているので、常にスケジュールを意識しながら奮闘しています。

    一方で、サービスの企画段階から法規適合の検討に携わり、サービスリリース後の運用まで関われる点は、コネクテッドセンターならではの醍醐味です。前向きな行動が推奨される環境もあいまって、私も様々な人とやり取りして多角的に情報を収集しています。勉強量が多く苦労もありますが、日々の一歩が自分の成長につながっていることを実感します。

  • 100年に一度の変革期という国際競争の舞台に立つ

    町工場や老舗メーカーから世界を代表する技術が生まれていくドラマに感化され、ものづくり業界に強い憧れを持ちました。新しいプロダクトが生まれ、人々を幸せにする。情熱的でなんてすばらしい仕事なんだろう、と。ただ、そこまでの過程には数々の困難が待ち受けていて、現場の人々には葛藤も多い。その時、法律の面から事業を守る重要性を知りました。

    大学在学中は法学部で知的財産法を専攻。就職活動では幅広いメーカーの選考を受けましたが、やはり自分が携わったプロダクトをお客様に届ける喜びを得たいと考え、BtoCメーカーを志望しました。その中でスズキを選んだ決め手は、会社説明会で聞いた「100年に一度の変革期に向かう仕事」という言葉でした。CASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)と呼ばれる新領域の台頭とともに、自動車業界では世界的な競争が激化しています。そんな競争の舞台に立ち、もまれたい。100年に一度のグローバルな挑戦ができる期待から入社を決めました。

    配属の希望先としては、法務部も迷いました。ただ、新入社員研修で「次世代モビリティを通じて暮らしと社会に貢献しています」と現職場の説明を聞いたとき、「スズキはクルマづくりの先にある社会も作っているのか」と衝撃を受けました。変革期ならばこそ、未知なる領域にチャレンジしたいという気持ちが高まり、コネクテッドセンターを第一希望に。念願が叶ったことは、本当に幸運だと感じています。

  • 法律的な観点から事業づくりを支えるビジネスパーソンへ

    私は法律とは、社会や事業の仕組みを読み解き、企業の発展に貢献する手段の一つだと考えています。大学では法律と経営の関連性を体系的に学んだことで、事業の発展には法律の知識が欠かせないことを知りました。

    そんな中、自動車業界やスズキコネクトを取り巻くビジネス環境の変化は速く、法規対応のスピードアップも事業の発展に欠かせません。現時点でも、収集された車両・走行データの利活用が進んでいますが、欧州を筆頭に個人情報の取扱いに関する法令が厳しさを増すなど、より慎重な対応が求められるのを感じます。今後は、EV(電気自動車)や自動運転をはじめとするCASEへの対応もきっと加速していくはずです。

    法規対応は、できて当たり前の世界。万全であることがつねに求められる領域だと感じています。めまぐるしく変わる外部環境にあっても、事業を安心して進められるように、法的観点から環境を整えていける人材になりたいと思います。そして、企画チームの一員としては、新規サービス・機能の企画や検討の段階から貢献できるくらい、スキルアップしていきたいですね。法律を切り口にビジネスを読み解き、事業づくりに参画していける人材になることが大きな目標です。

  • 心強い同期の存在、ネットワークで分かる自分の現在地

    スズキへの就職に伴い浜松に来ましたが、会社の寮もありますし、同期の仲間が多いので心配はありませんでした。入社1年目は同期と寮の近くの居酒屋に集まり「どんな仕事してるの?」と情報交換していましたね。今では海外の現地法人に駐在している人もいますし、コーポレート部門で活躍している人もいて、お互いのキャリアの参考になりますし、刺激をもらっています。

     

    ※部署名、内容はインタビュー当時のものです。