USE CASE

  • SUZUKI FLEET

    マックスバリュ東海株式会社

    これがマックスバリュ東海流!移動スーパーに適したSUZUKI FLEET活用方法

     

     

    静岡県を中心に、生活インフラに不可欠なスーパーマーケットを運営する マックスバリュ東海株式会社 様。2022年4月より、お買い物に不便を感じている地域の皆様にむけて、移動スーパーを展開しています。今回はこの移動スーパーを主導されている経営企画本部 ノンストア事業推進部移動販売推進グループ マネージャーの秋田昌宏様と、これから車両管理担当として当移動スーパーを支える同グループ所属の佐野和夫様にお話を伺いました。

     

     

     

    使命を胸に、より多くの人に商品を届ける「移動スーパー」の運行を開始

     

    はじめに、御社の移動スーパーについて教えてください。

     

    秋田様(以後敬称略): 弊社は、静岡県・愛知県・三重県など7県下で食品スーパーマーケットを展開しておりますが、2022年の4月より、「お買物に不便な地域の買物支援」を一つの使命として、移動スーパーの運行を開始いたしました。移動スーパーの構想自体は2021年の11月頃にスタートし、車両の設計やルートなどを組み上げ、実施に至りました。

     

    現在は浜松市を中心に、静岡県の伊豆半島から三重県の南勢まで、広範囲にわたって販売車両を運行しています。今後も移動スーパーとしての使命を果たすべく、運行エリアの拡大とともに稼働台数を増やしていきたいと考えているところです。

     

     

    移動スーパーを展開される中で、SUZUKI FLEET導入を検討した背景を教えてください。

     

    佐野様(以後敬称略):まず、移動スーパーは浜松市とスズキ様、そして弊社の三つの団体が共同して地域おこしをしたいという話から始まりました。地域に貢献したいという理念に共感したのです。移動スーパーを進める中で、スズキ様から車両だけでなく、「SUZUKI FLEET」というテレマティクスサービスもあるというご紹介を受けました。

     

    秋田:移動スーパーは手探りの状態からスタートしたこともあり、最初は全てをアナログに行っていました。しかし車を利用する以上、まずは安全運転と運行記録管理は優先的に仕組み化するべきだと考えていたのです。

     

    また、同じ系列企業のマックスバリュ西日本株式会社(現:株式会社フジ)でSUZUKI FLEETを試験的に利用していたことも、導入の後押しになりました。(※2024年4月現在、当該社も本サービスを正式導入済)

     

     

     

    御社では移動スーパーの他に社有車もございますが、そちらでは、他社のテレマティクスを利用されていると伺いました。なぜ同製品ではなく、新たにSUZUKI FLEETを導入してくださったのですか?

     

    秋田:ある意味SUZUKI FLEETは「これからのサービス」だと思いますので、移動スーパーとも相性が良いと感じたのです。お互いに体制を組み立てていくというフェーズなため、すでに出来上がった仕組みのテレマティクスサービスよりも、柔軟に私たちの声を反映してくださるだろうという期待もありましたし、それ以上に機能の拡張が見込めるのではないか、と今後の可能性に期待感を抱きました。

     

     

     

    既存の活用にとらわれない、移動スーパーならではの活用

     

     

    SUZUKI FLEETで実際にご利用いただいている機能を教えてください。

     

    秋田:毎日利用しているのは、日報から取得するアイドリング時間の計測です。本来アイドリング時間の計測は環境対策などに使用すると思うのですが、弊社では移動先拠点の滞在時間を把握するために利用しています。

     

    移動スーパーの車両には冷蔵・冷凍庫がありますし、会計POSも搭載しているため、基本的にエンジンを切ることができません。SUZUKI FLEETは、エンジンを切らなくても停車位置と時間がわかるため、停車場所にどれくらい滞在していたかが一目瞭然です。

     

    ここで取得したデータと、車両に設置しているPOSデータから取得したお客様の人数を照らし合わせることで、各拠点の需要と必要滞在時間をある程度把握することが可能になりました。

     

    おかげさまで会議などの際に、資料を用いた解像度の高い会話ができています。また、実績に基づいたルートの見直しや滞在時間の調整にも活用できると考えています。

     

    ルート改善などをしていくことで、従業員が焦ることなく、より安全に運行できるようになると良いですね。

     

    その他には、リアルタイム機能での位置情報の確認も行っています。多くの車両が各方面に移動している状況を、一つの画面内で俯瞰的に見られるところは良いですね。

     

    デザインもわかりやすく、車両の位置をすぐに把握できるので、今「どこで・誰が・何をしているのか」が大体わかりますね。電話が必要なときにも、移動状況を見て適切なタイミングでかけることができます。

     

     

    安全運転指導は一人ひとりに合うものを

     

     

    今後、さらに活用を進めようと考えている点や、期待しているポイントはありますか?

     

    佐野:ドライバーアプリの活用と安全運転推進です。

    アプリについてはこれから徐々に運用にのせていきたいと思いますが、アプリを使って一人ひとりがスマホで全てを管理できるという状態をまずは目指したいので、ぜひそのためのフォローをお願いできればと思います。

     

    特に、現在アルコールチェック記録はPC画面で行っているため、アプリでの運用を定着させていきたいです。ドライバーによってはスマホから管理画面を見ている者もいますので、より使いやすく簡単な運用ができる仕組みを模索しています。

     

    その上で、安全運転指導に活用できることを期待しています。当然ながら会社全体でも、警察OBや所轄署の交通課長などを招いて安全運転講習や啓発活動をしています。しかし、せっかくSUZUKI FLEETに運転特性を可視化する機能があるのですから、通り一遍の講習ではなく、その実態に合った講習・指導をしていきたいと思っています。各従業員の特性に合った講習をしていかないと、なかなか本質的な改善はできません。

     

    例えば、私たちがデータを収集し、スズキさまから運転診断の結果を提供していただく、そして安全運転講習を実施している会社と連携して講習を進める、という流れが今年度中に試験的にでもできたら嬉しいです。

     

    また、データを活用して、個人へのフィードバックなど、より安全運転に取り組めるような情報の発信を進めていきたいと思っています。

     

    まずは基盤を固める。そして次のステップへ

     

     

    最後に、今後の移動スーパーの展望について一言お願いします。

     

    秋田:まだまだ移動スーパーの取り組みは発展途上ですので、アナログ運用なども多く存在しています。それらをひとつずつ改善し、車両管理だけでなく、労務管理などもしっかりと対応できるよう、今年度は仕組みづくりの年にしたいと思っています。

     

    さらに今後は、移動スーパーを今まで以上に拡大していく計画もあり、実現に向けてますますSUZUKI FLEETの重要性は高まっていくのではないかと感じておりますので、引き続き、どうぞよろしくお願いします。

     

    こちらこそ、よろしくお願いいたします。

    お忙しいところお話いただきありがとうございました。